簿記3級合格のために必要な勉強時間と簿記3級の合格率
簿記3級(日商簿記)に合格するための勉強時間は概ね50時間~100時間だと言われています。個人的な感覚で言いますと、簿記3級のレベルであれば、100時間勉強したら、ほぼ合格すると思います。むしろ、それよりも少ない勉強時間で合格している人たちもたくさんいるでしょう。
では、果たして、その勉強時間で合格するためにはどのような勉強をしていけば良いのでしょうか。試験の合格率とともに簿記3級の勉強時間と、その勉強時間で合格するための方法についてお伝えしていきたいと思います。
簿記3級の勉強時間
簿記3級の学習時間は、繰り返しになりますが50時間~100時間と言われています。
しかし、合格だけを目的とするのであれば、勉強が得意な人であれば、20時間程度で合格することも十分可能です。ただ、言えるのは、目的の違いで勉強時間も変わってきます。
とりあえず3級だけ合格すれば良い。理論も仕組みも関係ないという場合には、過去問だけを徹底的に解きまくるという勉強法が向いています。解法のパターンなどはやりながら体で覚えていくという感じです。このやり方で、勉強が得意な人であれば過去問を10回もやれば覚えられると思います。
新しいゲームを購入しても、説明書を読まずにとりあえず始めてみる。プラモデルの設計図を見ずに組み立て始める。という感覚に近いですね。
もう一つは、簿記2級や簿記1級といった、さらに上の試験の合格を目的として勉強する場合です。これは、知識の土台を構築するような勉強法を取らなければいけません。先を意識した学習法です。その場合には、きちんと資格の専門学校に行くことをおススメいたします。
簿記3級の勉強期間
簿記3級のみに合格するだけの勉強期間だけなら、1ヵ月~3ヵ月程度あれば十分です。1日2時間、休まず勉強ができれば1ヵ月で60時間は学習できます。
これで、合格ラインには確実に届きます。あとは試験との相性、得意不得意分野への対応、といった当日対応が合否を分けることになります。それでも不安といった場合には、さらに過去問や答練を何度も繰り返し解くことです。特に、苦手分野への対応は何度も繰り返し学習することが重要になります。
平日2時間、土日休日5時間勉強できれば、1ヵ月で合格することも十分可能だと言えます。
簿記3級の合格率
合格率は、過去の数字を見てみると概ね20%台の後半から50%台の前半で推移しています。
回 | 日程 | 合格率 |
146 | H29.6.11 | 50.9% |
145 | H29.2.26 | 47.4% |
144 | H28.11.20 | 45.1% |
143 | H28.6.12 | 34.2% |
142 | H28.2.28 | 26.6% |
141 | H27.11.15 | 26.1% |
140 | H27.6.14 | 52.7% |
139 | H27.2.22 | 54.1% |
138 | H26.11.16 | 38.5% |
難易度が上がったとしても、対応ができるように、特に合格率の低かった回の問題は何回か解いておく必要があります。例えどんな問題が出たとしても70点が取れるような勉強をしておきましょう。
簿記3級の勉強方法
勉強時間のところでも書きましたが、簿記3級試験を独学で学習することは十分可能です。
ただ、過去問をひたすら解き続けるという学習法は、3級取得だけが目的であるならば問題ないわけですが、さらに上を目指すのであれば、資格の学校のカリキュラムに沿った学習法を取ることで、より合格に近づくことができます。
独学で、できることと言えば、テキストを買って読む。とにかく過去問を解く。これしかないわけです。これは、学習しているという実感が得られにくいです。特にエンジンがかかってくるまではしんどいですし、自分が合格レベルに到達しているのかが把握できません。勉強をやっていてもモチベーションが落ちてきます。やがて、勉強しなくなります。
一方で、資格の学校のカリキュラムは、スケジュール、進捗管理、分からないところへの質問等、を整備してくれているため、その通りに学習を進めていけば、必然的に合格に手が届くようになります。また、基礎から理解できるので、将来を見据えた勉強を意識するのであれば、資格の学校を利用したほうが良いでしょう。
簿記3級の合格を目指すなら
やはり、簿記の入門とも言える3級ですが、どうせ勉強を始めるのであれば、簿記3級にとどまることなく、最低でも2級は取得して欲しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。