簿記2級合格のために必要な勉強時間と簿記2級の合格率
簿記2級(日商簿記)に合格するための勉強時間について見ていきたいと思います。
一般的に初学者が簿記3級の合格レベルまでに到達するには、概ね50~100時間が必要です。さらに、2級合格レベルに到達するには100~150時間の勉強が必要とされています。つまり、初学者が簿記2級に合格するには概ね150~200時間の学習が必要と考えられます。
とは、言っても、2級というのはそれなりのレベルの試験です。合格率も10%台も珍しくありません。ではどのように勉強していけば良いのか。試験の合格率とともに簿記2級の勉強時間と、その勉強時間で合格するための方法についてお伝えしていきたいと思います。
簿記2級の勉強時間
初学者から簿記2級に合格するには、150時間~200時間の学習が必要と言われています。
初学者が独学で合格を目指すには、かなりハードルが高い試験です。3級とは明らかにレベルが異なります。
ただ、3級と同じように過去問が重要です。3級と2級が明らかに違う点というのは工業簿記が試験範囲に含まれるということです。この工業簿記というのが初学者には馴染みがなく、とっつきにくい内容になっています。ですので、まずは、基礎をきちんと理解した上で、問題に取り組まないと、試験問題のパターンも見えてきません。
はっきり言いますと、資格の専門学校に行くことをおススメいたします。
簿記2級の勉強期間
150時間~200時間の学習時間を確保しようと思うと3ヵ月あれば十分です。1日2時間、休まず勉強ができれば3ヵ月で180時間は学習できます。
これで、合格ラインに届きます。あとは試験との相性、得意不得意分野への対応、といった当日対応が合否を分けることになります。それでも不安といった場合には、さらに過去問や答練を何度も繰り返し解くことです。特に、苦手分野への対応は何度も繰り返し学習することが重要になります。
平日2時間、土日休日5時間勉強できれば、2ヵ月ほどで合格することも十分可能だと言えます。
ただ、仕事をしながらとなると、色んなものを犠牲にしなければいけないですよね。無理なく一定期間を見据えて勉強するか、短期で凝縮するのか。その辺は、個々人の判断になると言えます。
簿記2級の合格率
合格率は、過去の数字を見てみると概ね10%台の前半から20%台の後半で推移しています。
回 | 日程 | 合格率 |
146 | H29.6.11 | 47.5% |
145 | H29.2.26 | 25.0% |
144 | H28.11.20 | 13.4% |
143 | H28.6.12 | 25.8% |
142 | H28.2.28 | 14.8% |
141 | H27.11.15 | 11.8% |
140 | H27.6.14 | 34.5% |
139 | H27.2.22 | 21.8% |
138 | H26.11.16 | 26.4% |
難易度が上がったとしても、対応ができるように、特に合格率の低かった回の問題は何回か解いておく必要があります。例えどんな問題が出たとしても70点が取れるような勉強をしておきましょう。ちなみに、私自身は第103回(H15.2.23)で合格しました。合格率は23.2%でしたので、概ね平均的な合格率と言えると思います。
簿記2級の勉強方法
初学者が簿記2級試験を独学で学習するのは、ハードルが高いです。
ただ、不可能ではありません。200時間を一人で時間配分を決めて、勉強し続けるというのは、それなりの精神力が必要です。独学だと講義がありませんから、独学で、できることと言えば、テキストを買って読む。とにかく過去問を解く。これしかないわけです。
さらに簿記2級では試験範囲に工業簿記が入ってきます。工業簿記は「製造業」がモノを作るときにかかる「原価」を計算し、把握するために行う手法です。こういった馴染みのない分野の学習を、独学で行うには若干難易度が高いと言えます。
- テキストを読んで自分で理解しなければならない。
- また分からないところを質問できない。
簿記2級の場合、こういった独学のデメリットが非常に大きいと言えます。そのため私個人としては、資格の学校のカリキュラムに沿った学習法を取るのがベストだと考えます。通う講座は基本講義だけでも良いですが、必ず過去問で傾向を見ることと、模擬試験の受験はされた方が良いでしょう。
簿記2級の合格を目指すなら
やはり、簿記の入門とも言える3級ですが、どうせ勉強を始めるのであれば、最低でも2級は取得して欲しいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。