宅建士合格者の多い資格の学校を調査してみた

宅建士は、当サイトの人気資格ランキング(受講者数を元に算出)でも、第1位に輝くほどの超人気資格です。年間で約20万人が試験に挑戦しています。
宅建士は、もともと「宅地建物取引主任者」通称、「宅建」と言われていましたが、平成27年4月から「宅地建物取引士」になり、士業化されました。
試験そのものの難化も考えられましたが、今のところ大きな影響はないようです。
それでは、宅建士を目指すあなたのために、資格学校ごとの宅建士合格者数を調査してみました。資格の学校選びの参考にしてください。
人気資格の宅建士
宅建士は、就職や転職の際には、とても有利になる資格の一つです。
とは言え、宅建士と聞くと、不動産業界のイメージが拭えませんね。なぜこんなにも人気なのでしょうか。その理由のひとつに、不動産業かどうかにかかわらず、企業側が宅建士を歓迎しているという事実があります。
一般企業でも従業員に宅建士の資格取得を推奨しており、そのため目指す人が多いのです。70%の受験者は、不動産業とは直接関係のない人たちなのです。
企業側としては、事業展開を図っていく上で、土地の売買や建物の賃借といった企業活動が発生します。
特に土地や建物は、取引金額が大きいため、企業も慎重になるのです。そういった際に、社内に宅建士という専門家がいてくれると、とても助かるんですね。
そんな人気資格の宅建士ですが、資格取得するまでにどの程度の勉強時間が必要なのでしょうか。試験の合格率とともに各資格学校の宅建士の合格者数も見ていきたいと思います。
宅建士の勉強時間
そんな宅建士ですが、学習時間としては、少ない人で100時間程度。
平均的には200時間~300時間ほどと言われています。難易度としても、日商簿記検定の2級と同じぐらいとも言われていますので、勉強時間も日商簿記2級とほぼ同じと言えます。
宅建士も独学で勉強して合格される方もいらっしゃいます。
しかし、初学者であれば、学習効率面から見て、独学は避けた方が無難です。
というのも、宅建士になっても、難易度に大きな差は出てないとは言え、「傾向が変わるかもしれない」という、不安を感じたまま勉強をしなければなりません。これは、非常にしんどいですね。
- 効率のよい学習ができない
- そのため、合格までに時間がかかる
特に、不動産取引の専門家になるわけですから、法律も覚えないといけません。ポイントが掴めていないのに独学では、時間がかかり過ぎます。ですので、自分に合った資格の学校を選んで勉強することをおすすめします。
その上で、過去問や、その他の参考書を購入して試験範囲を多面的に捉えてみるというのは「アリ」なのではないでしょうか。
2017年版 U-CANの宅建士 過去10年問題集 (ユーキャンの資格試験シリーズ)
わかって合格(うか)る宅建士 講義DVD 2015年度 (わかって合格る宅建士シリーズ)
宅建士の合格率
受験者数は、ここ数年は、受験者数は20万人弱。合格率は15%台という状況です。毎年3万人前後の受験生が合格しています。国家試験のなかでの合格率は高い数字といえるでしょう。
実施年度 | 受験者数(単位:名) | 合格者数(単位:名) | 合格率 |
平成28年度 | 198,463 | 30,589 | 15.4% |
平成27年度 | 194,926 | 30,028 | 15.4% |
平成26年度 | 192,029 | 33,670 | 17.5% |
平成25年度 | 186,304 | 28,470 | 15.3% |
平成24年度 | 191,169 | 32,000 | 16.7% |
平成23年度 | 188,572 | 30,391 | 16.1% |
平成22年度 | 186,542 | 28,311 | 15.2% |
平成21年度 | 195,515 | 34,918 | 17.9% |
平成20年度 | 209,415 | 33,946 | 16.2% |
宅建士は、70%以上の正解率で合格が狙えます。過去5年を見てみると、50点満点のうち35点、約70%以上の正解率を上げていれば、ほぼ確実に合格できる試験のようです。
決して超難関な試験というわけではありませんが、宅建士は試験範囲がかなり広いです。各科目を一通り学習することで、不得意科目を作らないことが確実に合格する秘訣と言えます。
大手資格学校の合格者数と占有率
大手資格学校の合格者占有率を見てみたいと思います。公式で発表されているデータです。
私自身も、中小企業診断士の一次試験に合格した際は、TACの通信講座を受講していましたが、集計などのアンケートにも一切答えていませんし、確実に集計できていないこともあるでしょう。
なので、こうしたデータをきちんと出しているというのは信頼が高まりますね。
資格の学校 | 合格者数(単位:名) | 合格者に占める割合(占有率) |
ユーキャン | 1,222 | 3.99% |
資格の学校TAC | 1,216 | 3.98% |
資格の大原 | 706 | 2.31% |
フォーサイト | 440 | 1.44% |
LEC | 228 | 0.75% |
資格スクエア | データなし | - |
資格★合格クレアール | データなし | - |
合格者を一番多く輩出しているのは、ユーキャンでした。やはり、手軽に学べるし、CMもかなり流しているためネームバリューがありますね。相当多くの受講者を抱えていると考えていいでしょう。
資格の学校TACもブランド力がありますし、積み上げてきた実績もあるので、合格者数はユーキャンとほぼ同じです。
しかし、一見合格者数が少ないとは言いつつも、受講者そのものが多ければ必然的に合格者の数も増えてしまいます。
そこで、注目したいのは、フォーサイトです。合格者の数そのものは少ないものの、自分の学校の全受講者がどれだけ合格したのかも算出しています。
資格の学校 | 受講者数(単位:名) | 合格者数(単位:名) | 合格率 |
フォーサイト | 723 | 440 | 60.9% |
平成28年度試験における合格率が15.4%なのを考えると、60.9%はかなり高いということがわかります。当然、全受講者の数が大手に比べると格段に低いと思いますので、そういった点も考慮すると、フォーサイトの実績がどれだけすごいのかということもわかります。
大手の資格学校は受講者の総数が多くなってしまいますので、当然脱落していく人もいますし、それらをカバーするのにも限度があると言えます。
受講者での合格率という視点ではそれほど高くないのかもしれません。
ちなみに、LECも面白いデータを出してまして、LEC受講生77.02%と大きくホームページに記載があります。
宅地建物取引主任者
このデータなのですが、2016 年度向け宅建士試験対策コースに含まれる全国公開模試を全て受験された方のうち、さらに模試正答率が6割以上の方の合格率を集計したものとあります。
これは、結局、模試上位者の合格率ということになってしまいますので、LECそのもの受講生の合格率ではないんですね。
ということで、フォーサイトと並べて比較するのはやめました。
資格の学校のカリキュラムは、スケジュール、進捗管理、分からないところへの質問等、を整備してくれているため、その通りに学習を進めていけば、必然的に合格に手が届くようになります。また、基礎から理解できるので、宅建士の勉強をするのであれば、資格の学校を利用したほうが良いでしょう。
まとめ
宅建士は、合格できない試験ではありません。努力のやり方さえ間違えなければ、必ず合格できます。なので、合格へ導いてくれる資格の学校を選択し、学習を継続すること。これが何よりも重要になります。
合格者数とそれに関するデータを見ての実績評価は、以下のようにさせていただきました。合格実績だけを見るのであれば、おすすめの資格の学校は、フォーサイトということになります。
資格の学校 | 宅建士における合格実績の評価 |
フォーサイト | ★★★★★ |
ユーキャン | ★★★★ |
資格の学校TAC | ★★★★ |
資格の大原 | ★★★ |
LEC東京リーガルマインド | ★★★ |
最後までお読みいただき、ありがとうございました。